モータースポーツの種類とその詳しい競技内容まとめ

モータースポーツの種類とその詳しい競技内容まとめ

モータースポーツ

モータースポーツと聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?
「F1は何となく想像がつくけど…」「そもそもモータースポーツって何?」など様々な反応がうかがえますが、大半の人はモータースポーツを知っていても、詳しくは語れないようです。

しかし、車好きの人の中には”モータースポーツを見て、車のかっこよさに魅了された”という人も大勢います。

普段、私たちが街中を走らせている自動車とは全く違う次元で繰り広げられる、自動車同士の熱き戦い。
モータースポーツは、知れば知るほどその魅力にハマっていき、同時に自動車自体の魅力の虜にもなっていくスポーツだと言われます。

今回はその、魅力満載のモータースポーツについて詳しく解説していきたいと思います。

モータースポーツとは

モータースポーツの定義は”人間の筋肉以外の、機械的な乗り物を用いて行う競技・スポーツ”です。
つまり広く捉えれば、自動車に限らず、飛行機やモーターボートなどの車両以外の乗り物で行う競技・スポーツのことも、モータースポーツと呼びます。

しかし一般的にモータースポーツと言えば、
・オートバイを用いて行う「二輪自動車競技」
・四輪車を用いて行う「自動車競技」
の、車両で行う競技・スポーツのことを指します。

今回はその中でも自動車競技にスポットを当て、解説していきます。

自動車競技のモータースポーツには、多くレース、シリーズが存在しています。
それぞれで使用する車両やレース距離が違い、またそれぞれに異なる魅力があります。

モータースポーツで使用する車両の種類

モータースポーツで使用する車両の種類は大きく分けて、

・フォーミュラカー
・スポーツカー
・ツーリングカー

の3種類です。

フォーミュラカー

モータースポーツの中で最も知名度の高いレースは、このフォーミュラカーで行われるレース。
そう「F1」です。F1は「フォーミュラ1」を省略した名称なのです。

定義や規定は各国でそれぞれ異なる場合もありますが、
『タイヤとドライバーが剥き出しになっているレーシングカー』
のことをフォーミュラカーとしています。

フォーミュラカーで行われるレースはF1が有名ですが、実は「F3」「F4」などのレースも存在。
各レースの違いはマシンの性能の差にあり、F1をトップにエンジンやパワーに少しずつ差が生じています。

【レース別エンジン性能比較】
・F1 → 1.6L V8ターボ+回生エネルギーシステム
・F3 → 2.0L L4 NA
・F4 → 1.4~2.0L NA

また、F4が世界大会の登竜門であり、入門のレースであるのに対し、F1は世界一を決める最高峰の大会です。
世界中から選ばれた約20人のみが参加できる限られた大会であることも、F1とF3・F4の大きな違いとなっています。

スポーツカー

モータースポーツ用に開発された”2座席ある”車両のことをスポーツカーと呼びます。

フォーミュラカーが『タイヤが剥き出しになっているレーシングカー』であるのに対し、スポーツカーは『タイヤがカウルに覆われているレーシングカー』であることが特徴となっています。
またフォーミュラカーは『ドライバーも剥き出しになっているレーシングカー』ですが、スポーツカーの場合は車両のデザインによって異なります。
スポーツカーのボディデザインは「屋根あり(クローズド)」と「屋根なし(オープン)」の2種類があるので、ドライバーが剥き出しの場合もあれば、車内にいる場合もあるのです。

スポーツカーは「プロトタイプカー」と呼ばれることもありますが、その場合も違いはありません。

スポーツカーの場合、有名なレースは「WEC(世界耐久選手権)」が挙げられます。

ツーリングカー

市販の車をベースに改造を加え、レーシングカーへと仕立てた車両のことをツーリングカーと呼びます。

ツーリングカーの規定も様々ですが、『ベースとなる車の最低生産台数』が最も重要な規定に。
ベースとなる車が公道走行可能な車であっても、数台程度しか生産されていない場合はツーリングカーとして認められないのです。
あくまでも”市販の車”をベースにしているところが、ツーリングカーの特徴となります。

また、ツーリングカーと一言で表しても、様々に分類されます。
例えば、大幅な改造を施した車両は「GT(グランドツーリングカー)」に分類されます。

日本で有名なツーリングカーレースは、
・SUPER GT
・スーパー耐久
など。

また2018年には「FIA WTCR世界ツーリングカーカップ」が日本初開催されました。

モータースポーツ界における世界3大大会

モータースポーツには、大小合わせて数多くの大会が存在しています。
毎年世界各地で開催されているモータースポーツ大会ですが、その中でも特に人気が高く規模も大きい大会を3つご紹介したいと思います。
今から紹介する3つの大会は『世界3大大会』とも呼ばれる、大きな大会です。

モナコグランプリ

モナコ公国の「モンテカルロ市街地コース」で毎年行われている、F1世界選手権。
初めて開催されたのが1929年と、大変長い歴史のある大会です。

現在までに76回開催。開催日は毎年5月の第2週目、または第3週目の木曜日。

モナコを代表するイベントで、モナコ王室を始め政府機関なども協力する、国を挙げての一大イベントとなっています。
モナコグランプリ開催中は、人口3万人の国に約20万人の観客が訪れるため、その経済効果は計り知れません。

モンテカルロ市街地コースは、普段は世界中のセレブがバカンスに訪れる高級な街に出現させたサーキット。
狭い街中をサーキットにするため、コースの難易度は高く、また十全な安全対策が必要となります。
過去に死亡事故が2件発生しているなど、ドライバーはまさに命をかけてモナコグランプリに挑むことに。

■モンテカルロ市街地コース

コースの長さ:3.34km
レースの長さ:260.52km

平均速度:時速130km
F1カレンダーの中で最も遅いコースとなっています。

インディアナポリス500マイルレース(インディ500)

アメリカ合衆国インディアナ州インディアナポリス市近郊の「インディアナポリス・モーター・スピードウェイ」で毎年行われている、インディカーレース。
初めて開催されたのは1911年。100年を越える歴史を有しており、現在までに102回開催。『世界で最も偉大なレース』と称されることもあるレースです。

2017年には、佐藤琢磨が日本人で初めて優勝を果たしています。この歴史的快挙に、日本はもちろん、世界が熱狂しました。

世界で最も長い歴史を有するインディアナポリス500マイルレースは、賞金の総額も大きいです。
賞金総額は15億円以上、優勝者は約3億円を手にすることが出来ます。

■インディアナポリス・モーター・スピードウェイ

コースの長さ:4.023km
レースの長さ:804.672km(500マイル)

平均速度:時速360km

ル・マン24時間耐久レース

フランスのル・マン近郊で行われる、耐久力を競うモータースポーツレース。
初めて開催されたのは1923年で、ル・マン24時間耐久レースもまた100年近い歴史を有しているのです。
1年で1番、日の長い日に開催。そのため毎年6月の中旬ごろが開催日となります。

また、ル・マン24時間耐久レースは自動車の他に、オートバイの24時間耐久レースも行われています。

タイトル名にある通り、24時間走り続けるレース。
ドライバーは2人または3人一組で、それぞれ交代しながら24時間走り続けます。

2018年の大会では「トヨタ・GAZOO Racing」が悲願の初優勝。
日本車が優勝することはル・マン24時間耐久レース史上初めての快挙で、日本でも大きな話題となりました。

■ル・マン24時間耐久レース

コースの長さ:13km
耐久時間:24時間

モータースポーツの種類

モータースポーツの種類は3種類あります。

・ロードレース
・ラリー
・トライアル

です。

それぞれの特徴や異なる点について、詳しく解説していきたいと思います。

モータースポーツ・ロードレース

「ロードレース」とは、サーキットなどの舗装されたコースで速さを競うレースのこと。

ロードレースは大きく分けると、「スプリントレース」と「耐久レース」の2種類に分けることが出来ます。

スプリントレースとはあらかじめ決められた距離を走行するレース。F1などがスプリントレースです。

耐久レースは決められた時間を走行するレース。
決められた時間内でどれだけ長い距離を走れるか(周回数の多さ)で勝敗が決められます。
ル・マン24時間耐久レースなどが、有名な耐久レースとして名を挙げられます。

モータースポーツ・ラリー

「ラリー」はロードレースとは逆に、サーキットではなく一般公道で実施されるレースのこと。
一般道はもちろん、峠道や林道などの未舗装のオフロードでもレースを実施。そのため難易度・危険度ともに、かなり高くなってしまうレースです。

ラリーの特徴は、ドライバーの他にも同乗者がいるということ。同乗者は「ナビゲーター」と呼ばれ、コースやタイムなどを管理する役を担っています。
このナビゲーターを務めるにはライセンスが必要で、誰でもいいというわけではありません。

ラリーは、ドライバーとナビゲーターの二人三脚で行うレースなのです。

モータースポーツ・トライアル

トライアルはさらに細分化することができ、

・ジムカーナ
・ダートトライアル
・ドラッグレース

が特に人気の高い競技だと言えます。

ジムカーナは舗装された路面にコースを作り、そのコースで速さを競う競技。
ダートトライアルは未舗装のサーキット場で速さを競う競技。
ドラッグレースは、500m未満の短い距離で速さを競う競技です。

ちなみにダートトライアルは日本でしか行われていない競技。世界中で日本だけが行っている、日本独自の競技なのです。

モータースポーツの世界は奥が深い

世界中の人々が熱狂するモータースポーツ。

2017年の佐藤琢磨の優勝をはじめ、近年ではモータースポーツ界での日本人の活躍も目立っています。

一口に「モータースポーツ」と言っても、その世界は細分化されており非常に奥が深い競技です。
今まで興味が無かった方も、ぜひ一度レース場に足を運んでみてはいかがでしょう。