新型ジムニー2018が堂々登場!その全貌をご紹介

新型ジムニー2018が堂々登場!その全貌をご紹介

2018年発売の待望の新型ジムニーとは

新型ジムニー

2018年夏、スズキの人気車種・ジムニーが20年ぶりのフルモデルチェンジを行いました。
1970年に日本で誕生したジムニーは、アジアや欧州を中心にマーケットを拡大し、1975年にはスズキ初の海外生産車両となりました。
その魅力的な外観と走行性能で、世界中のあらゆるニーズに応えており、消防車両や、警察車両、レース車両、砂漠仕様といった専用モデルも販売されました。
走破性の高さからインド軍用車両にも選出された経歴も持ち、世界的に非常に人気の高い車種といえます。
2001年には世界累計販売台数200万台を達成しており、その人気の高さがうかがえます。
小さな見た目に反して高い走行性能を誇る、スズキを代表する4輪駆動SUV型軽自動車ジムニー。
発売されてから現在までの歴史を辿るとともに、その新車情報をまとめたいと思います。

ジムニーの歴史

ジムニー

1970年に軽自動車で唯一の4輪駆動車として開発された初代ジムニーは、幌型の車として誕生しました。
FB型では空冷2サイクル直列2気筒エンジン、L50型では水冷2サイクル直列2気筒エンジンを採用し、当事話題を呼びました。
360ccからスタートしたエンジンは、モデルチェンジを繰り返す毎に大きくなり、現在では軽規格の660ccとなっています。
1976年になると新規格を採用した軽商用シリーズ「スズキジムニー55」シリーズが登場し、その頃から小型乗用車ジムニー8も誕生しています。
2代目になった軽自動車・ジムニーはより快適性や操作性などを向上させており、以降、インタークーラー搭載車や
ターボエンジン、ATモデルの追加、DIHC12バルブエンジンを採用するなど、様々な仕様変更が行われています。
そして1998年に、オフロード走行だけでなくオンロードでの快適性・安全性を向上させた3代目ジムニーが誕生しました。
小型乗用タイプでも、ジムニー8の発売から、ジムニー1000、シエラ、ジムニーワイドとその名を変え、1998年に再びジムニーシエラの名前で発売されました。
元々の完成度の高さも相まって、マイナーチェンジや細かな仕様の変更はあったものの、大きなフルモデルチェンジがされることなく20年の歳月が過ぎました。

そして2018年7月、ついにファン待望の新型ジムニーが発売されることとなったのです。

新型ジムニー・メカニズムの特徴

悪路をものともしない走行性・走破性の高さで、あらゆる道を思いのままに走り続ける新型ジムニー。
先代からのDNAを受け継ぎながら、今回のモデルチェンジではその個性溢れるメカニズムをさらに大きく進化させています。
ラダーフレームをはじめとした基本構造はもちろんのこと、ドライバーの操作性や快適性を大幅に向上させ、さらにはスズキが誇る先進安全技術を導入。
往年のジムニーファンのみならず、これからジムニーを知っていく新たな層にもきっと満足の行く一台に仕上がっています。

<新型ラダーフレーム>

あらゆる環境にも耐えられるジムニー伝統のラダーフレーム構造は本格4WDの証といってもいいでしょう。
今回のモデルチェンジではその頑強な構造をさらに進化させています。
採用しているジムニー伝統のラダーフレームは、一般的なSUVが採用しているモノコック構造とは一線を画しており、
梯子型のフレームにサスペンションなどを取り付け、その上にボディ本体を載せる仕様となっています。
今回採用した新開発のラダーフレームには、Xメンバーを採用し、前後にクロスメンバーの追加を行っています。
これによってねじり剛性を従来と比較して約1.5倍高めています。
また、ラダーフレームとボディ本体を繋ぐボディーマウントゴムを新設計しており、上下方向に柔らかくすることで乗り心地を良くし、
水平方向に硬くすることで安定性を高めています。

<FRレイアウト>

厳しいオフロードでの走破性を実現するジムニー。それを可能としているのが、3アングルです。
3アングルとは、オフロード走行における走破性を示す要素の一つで、アプローチアングル、ランププレークオーバーアングル、デパーチャーアングルから成ります。
アプローチアングルとは前方の障害物を前輪が乗り越えられる角度としており、新型ジムニーでは41゜を確保しています。
ランプブレークオーバーアングルとは、乗り越えた障害物がアンダーボディに接触せずに越えられる角度を差し、今回の新型では28゜となっています。
そしてデパーチャーアングルとはリヤバンパーやマフラーなどが障害物に接触せずに越えられる角度のことで、51゜となっています。
新型シムニーでも先代車と同様、エンジンをフロントタイヤ前端より後方に配置した伝統的なFRレイアウトを採用しており、それにより3アングル構造が可能となっています。

<ブレーキLSDトラクションコントロール>

たとえ、前輪と後輪を直結するパートタイム4WDを採用していても、左右輪のどちらかが空転した場合、もう片方の車輪の駆動力は損なわれます。
そのような場面での駆動力確保のため、新型ジムニーでは電子制御ブレーキLSDトラクションコントロールを標準装備としています。
スタック状態になり一方の駆動力が失われた場合、4L(4WD低速)に切り替えることで、空転した車輪にのみブレーキを作動させ、
もう一方の車輪の駆動力を確保し、高い脱出性能を実現しています。

<エンジンパフォーマンス>

新型ジムニーには、本格4WDの過酷なオフロード環境の中で、走行性と耐久性を追及したエンジン・R06A型ターボエンジンを採用しています。
従来のものと比較して圧縮比を高めており、ロングストローク化するとともにインテーク側VVTを採用。
低回転域から力強いトルクを発揮し、オフロードでの走行性能を向上させています。
軽量・コンパクト化も実現しており、車体の居住スペースの確保や燃費性能の向上へも一躍買っています。
また、飛び石や被水などへの対策として、開口部が少なく広い範囲を覆う樹脂製ベルトカバーを採用しています。
フライホイールは慣性モーメントを高めており、悪路走破性に適した低速トルクを確保するほか、振動やこもり音も抑えています。
そして電動ラジエーターファンを採用しており、メカニカルロスや騒音・振動の低減に寄与しています。

<スズキセーフティサポート>

今回のモデルチェンジで新たに追加となったのが、スズキが誇る先進システム・スズキセーフティサポートです。
単眼カメラと赤外線レーザーレーダーによって、歩行者検知機能付きの自動ブレーキや、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、
誤発進抑制機能、ハイビームアシストなどを有しており、従来の基本安全、衝突安全に先進予防安全が加わり、安全性をさらに向上させました。

新型ジムニー・内外装の特徴

高い走破性を誇る新型ジムニーですが、今回のモデルチェンジではメカニズムが変更になっただけでなく、
その個性的な内外装もさらに磨きが掛かってパワーアップしています。

<エクステリア>

伝統的な5スロットグリルや丸型ランプと独立ターンランプを復刻させ、ボンネットの強度を高めるクラムシェルフードを採用するなど、
過去からの伝統を受け継ぎ、さらにそれを進化させた新型ジムニー。
合理的な機能美を有しており、ガラス面を立ててサイドに雪をたまりにくくした伝統的なスクエアボディーを採用。
また、走破性を維持するため、バンパーコーナーは切れ上がった形状に仕上げています。
ホイールアーチにはタイヤ交換などの整備をしやすくするため、台形をしています。
標準で16インチホイールが使用されていますが、ホイールスペースには17センチホイールも装着可能なほどの十分なゆとりが確保されています。

<インテリア>

いつどこを走っても快適に過ごせるように設計された新型ジムニーは、
先代から受け継がれてきたDNAと先進性を融合し、機能性の高いインテリアへと仕上がっています。
立体感のあるインストルメントパネルやアームレストは水平基調でデザインされており、従来からのジムニーらしさを強調しています。
また、この水平基調はオフロード走行時に車両姿勢を把握することにも役立ちます。
そしてフロントドアのベルトラインには段差が設けられており、それによって視界の拡大も実現しています。
素材にもこだわりを持っており、反射を抑制し、傷や汚れなどが目立ちにくい表面処理を行っています。
また、ドアミラーにはサイドアンダーミラーを採用しており、車両側面の視認性をより高め、助手席側の死角低減をサポートしています。
運転視界においては、Aピラーを立てたつくりとなっているため、さらにワイドな視覚を確保しています。
スクエアなフード形状をしているため、見切りと取り回しの良さにも貢献しています。

<ユーティリティ>

ツールとしての車の本質を追求した新型ジムニーは、様々な場面で誰が乗っても使いやすくあるために、細部まで妥協を許しません。
大容量のラゲッジスペースを有しており、リヤシートを倒すと最大352Lの荷室スペースが広がります。
フロントシートを倒すことで室内がフルフラットにもなるため、車内で休憩を取る際や長尺物を積載する際にも便利です。
また、あらゆる箇所に収納スペースを用意しており、実用性も高めています。

まとめ

20年ぶりの新型ということで期待が高まる中、それを超えた改良でファンを驚愕させたスズキ。
発売してから1ヶ月経った今でも、販売店での車両の確保が難しく、生産が追いつかないほどの人気を誇る新型ジムニー。
ジムニーがこれまでに築いてきた歴史に寄せられた信頼度の高さは、その人気からもうかがえます。
軽自動車にしては価格が高いという声もありますが、オフロード走行も可能なターボエンジン搭載4輪駆動車と考えるならば、その価格も妥当といえるのではないでしょうか。
スズキが誇る先進システムも導入しており、安全性や快適性もさらに向上しています。
往年のジムニーファンや、これからジムニーを購入する新規ユーザーも納得の仕様となっており、
エクステリアにこだわる外車ユーザーのセカンドカー需要などにも対応し、あらゆるニーズに応えたモデルチェンジとなりました。
国内のみならず海外にも熱烈なファンの多いジムニーの、今後のさらなる進化に期待したいです。